みかんというと、カビやすいというイメージを持たれている方も多いかも知れません。
しかし、みかんは本来そんなにカビやすい果物ではないのです。
ではいったい何故カビが付くかというと、ミカンにたっぷり含まれた果肉の水分をカビが栄養分にして繁殖するからなのです。
実際、カビてしまったみかんの多くは箱の中ほど、もしくは底に近い所で多くないですか?
箱の中はただでさえ湿気やすいです。箱の底の方はなおさら空気が循環しにくいですものね。
おまけに、上に乗っているみかん達の重みで下の方にあるミカンは箱にビッチリと押しつけられてしまい、ますます湿度が抜けません。
更に更に悪い事に、外皮に目に見えないレベルのヒビが入りやすいです。
そうなると、もうカビたちにとってはそこはさながらパーティー会場のようです。
ポンカンとタンカンにもソーシャルディスタンスが必要(青カビ対策)
では、どうやって青カビを防ぐかというと、次のようになります。
- 重ねて保存しない
- 箱から出して風通しをよくする
- 涼しい場所に保存する
少し補足していきますね。
まずは、①「重ねて保存しない」です。
みかんを広げられるスペースがある人はそれで良いのですが、あまりスペースを取ってほしく無い人もいるかと思います。
そういう方は、せいぜい2段重ねまでを目指しましょう。
その際に新聞紙などをシワが寄るように少しクチャクチャにしてください。
しわくちゃにした新聞紙で、みかんの上下段を分ける仕切りにします。
こうすることで、みかんと箱、みかん同士の密着度がシワによってできた空間によって下がります。
更には、新聞紙が余計な水分を取ってくれて、カビの発生原因である湿気を抑えてくれるという恩恵もあります。
万が一腐ってしまったとしても、青カビの胞子が飛び散って他のみかんまで腐らせてしまうのを防いでくれます。
腐ったみかんは速やかに取り除いて、捨てちゃいましょう。
その時は、周りのみかんにも胞子が既に付いているはずですので、ミカンを拭いて胞子を取り除いてあげましょうね。
次は、②の「箱から出して風通しをよくする」です。
みなさん、想像してみてください。
みなさんの手元に届くまで、ポンカンやタンカンがどれだけ長い距離を移動してくるか。
時には、搬送中に大きな衝撃を受けて箱の中でムギュッとみかん達が圧を受けることがあるかもしれません。
長旅を終えたポンカンやタンカンたちをねぎらってあげるためにも、箱から出してゆっくりとさせてあげてください。
そうすれば、より長く良い状態で保存できますので。
一旦箱から出してあげることによって、湿気た箱自体も乾燥させることができますし、箱の中の空気も入れ替わって青カビ発生を防いでくれるというわけですね。
みなさんが旅行から帰って来たら、まずはお風呂入って、足を投げ出したいと思いませんか?
みかん達もきっと同じです。
みかん達を喜ばせてあげてください♪
さすがにマッサージまでは要りませんが…(笑)
もう一度箱に戻す時は、①で触れたように新聞紙にひと工夫して戻すとより一層みかん達に優しいですね。
そして、みかんはヘタの部分が固いのでそこを下に向けると良いですよ。
みかんの上にみかんを乗せる時は、しわくちゃ新聞紙を間にするならばヘタを下に、新聞紙などを間に挟めない場合はヘタを上にして固い部分と柔らかい部分が当たらないようにしてあげましょう。
最後に、③「涼しい場所に保存する」です。
こころまちギフト屋久島からお送りするメインのみかんは、ポンカンとタンカンです。
そう、幸いなことに冬の寒い時期にお届けすることになります。
ですから、野外・もしくは野外に近い所に置くとよいです。
目安としては、外気温で5℃〜10℃くらいが理想的です。
アパートの方などは玄関先が1番良いでしょうね。
人の出入りによって空気も入れ替わりますし、外の冷気も伝わりやすい場所ですので。
ベランダも良いのですが、往々にしてエアコンなどの室外機が置いてありますので、その影響を避けることができるのであればベランダも選択肢のひとつになります。
おいしいみかんが鳥さんたちに食べられてしまわないようにすることも大事ですね。