お歳暮セットの中でも、今回はクラフトに焦点を当てていきます。
2022年度は寅年です。
その寅さんのクラフトと、おいしい完熟ポンカンがセットになったお歳暮セットですが、そのメッセンジャー役となるトラさんがどのような木で作られているかをまずはご覧ください。
屋久島のスギだけではない、屋久島の木がたくさん参加して出来た寅年クラフト
その質感や色合いを出すために、屋久島で育つ木々を適材適所で盛り込んでいます。
そこで、クラフト担当のアセンス工房・山田さんに木の特徴を簡単に説明してもらいました。
バリエーション
この段階ではまだお鼻は塗りの予定でした。
完成品のものと比べるとやはり大きな違いですよねぇ〜。
こんな風に少しずつバージョンアップさせてきています。
今回の寅くんに関して言えば、最初のものから比べるともはや別物レベルです。
色・素材・デザイン全てです。
よく見てもらうと、ヒゲの部分にはヤマグルマという木が使われているのですが、この木目も縦にしたり横にしたり、はたまた白い部分を利用したりと工夫を重ねていきます。
この段階が山田さんにとっては大変な時間なのですが、あ〜だこ〜だと無理難題をお願いする私(会田)としてはとっても楽しい時間です(笑)
一体とて同じものが無い寅くん。
皆さんの手元にはどんな寅君が届くか楽しみにしていてくださいね🎵
実は首が回ります!
これは隠された事実なのですが…。
首が回るように作られているのです!
なので、首をかしげてみたりして表情を変えて遊ぶことができます。
更には、ポンカンの置物、バランのような草原を模した部分、そして寅くん本体なども自由に配置できます。
色々とアレンジして遊んでみてくださいね🎵
パーツ毎に使われている木材の紹介
【クスノキ】身近にある木で彫刻に凄く向いてますね。
匂いが強くて、近くの人がクスノキを切ると匂いでわかります。
【イスノキ】
重いとこは水にも沈むんじゃないですかね〜。
黒い色が欲しい時に使うのですがど、凄く硬いからちょっと厚いと糸ノコでは切れないですね
【ヤマグワ】
寅くんでしっぽの先端を演出しているヤマグワは、杉との色目が違って相性が良さげで御蔵島の島桑のイメージと似て自分の中ではお気に入りランキング上位だそうです。
なにより実が美味しいから大好きだそうです。
【ヤマグルマ】
ヤマグルマはとにかく個性が強いのが特徴です。
板の取り方で木目が全く変わったりして、この木を取り入れるだけで全体の雰囲気も120%UPすること間違いなしです!
【サザンカ】
ピンクの花が咲くとま〜綺麗ですよね〜。
中身はちょっと曲者で、切れない刃やペーパーをあてると、すぐにコゲてしまいます。
道具の手入れを促される木ですね。
【ヤマザクラ】
寅くんでは、ヤマザクラはキバに利用したされています。
細かい部分をしっかりと作りこむには固い材がうってつけですからね。
更に、自分の中でサクラは"春の門出を祝う木"です。
なので、お祝い事の時は作品のどこかに取り入れる木であったりもします。
【地スギ】
屋久島の低地で生えている杉です。
クラフトの台座に使用しています。
地スギは明るく、柔らかい風合いが特徴です。
【粘土】
ミカンにのみ使用されていて、こちらは特殊な粘土で作られています。
手作りしており、お歳暮ギフトのみに付いてくる特別なものです。
きちんと硬化されているので、取扱にも心配いりません。
最後に…
いかがでしたか?
出来上がった作品を手にして頂いた方、残念ながら今年は手に入れられなかった方もこのような想いと工夫が込められた作品をいま一度ご覧ください。
まだ2020年12月にスタートを切ったばかりの「こころまちギフト屋久島」ですが、今年も前年同様ギリギリの発表となってしまいました…(汗)
来年こそは11月中には干支のクラフトがどんな感じになるのかを発表したいと思っています。
引き続き、季節の楽しみとしてご愛用くださいませ。