アマビエのお話と、そのクラフトに込められた想い

今回、アマビエさんとタンカンをセットにした商品をお届けしたいと思い、アマビエさんと向き合うことになりました。

こんな時代だから、みんなに元気になって欲しい!

心配は多いだろうけど、不安を吹き飛ばしてくれるような存在を届けたい。

そんな想いを込めて、美味しい旬のタンカンとセットで心も体も元気になってもらおうという主旨ではじめたのが今回の企画です。

 

元々は、疫病退散に効果があるというくらいしか知りませんでした。

ですが、調べていて面白いなぁと思ったことがあります。

それは、このアマビエさん熊本県に現れた妖怪で、同じ九州繋がりという光栄な存在だったということです。

お恥ずかしながら、初めて知りました(汗)

昔のアマビエ伝承が載った記事

 

ここで記されていることの大まかなお話は、以下のとおりです。

アマビエは、半人半魚の妖怪で光輝く姿で海の中から現れたそうです。

当年より6ヶ年の間は諸国で豊作が続くが疫病も流行する。私の姿を描いた絵を人々に早々に見せよ。

アマビエはこのように告げたと記されています。

江戸時代後期にあたる弘化3年(1846)に肥後国(今の熊本県)でたった一度だけ現れただけという珍しい存在の妖怪です。

これが瓦版(当時の新聞のようなもの)で広まったようです。

 

疫病退散を込めたみんなの願いが、SNSでのアマビエ拡散により現代で最も認知度を高めたと言えるのでは無いかと思っています。

SNS(特にTwitter)では、毎日のように「#アマビエチャレンジ」でかわいいアマビエさんたちがたくさんアップされています。


そんなアマビエさんをモデルに、クラフト制作に取り組んでくれたのが山田さんです。

機械で大枠を切り出し、後はコツコツと手作業で削り、磨き上げていきます。

アマビエクラフトの制作現場

 

見ていても、気の遠くなるような作業です。

辺りには、色々な木々の香りが立ちこめていて、とても気持ちが落ちつく作業場です。

アマビエの体の輪郭を切り出す機械と、切り出されたラフな状態のアマビエクラフト

 

山田さんが試作となるアマビエを持ってきてくれてから、ここはこうしたら面白いとか、可愛いとか、色々意見を出し合って更なる魅力を得たアマビエさん達。

アマビエさんの髪は、ヤマグルマという木を使っています。

このヤマグルマがとても面白い表情を見せる木で、屋久島において屋久杉とヤマグルマは最も存在感がある木なのではないかと思います。

そんな魅力的な後ろ髪を写真に収めようと外にくりだして取ったのが、この後にお見せする写真です。

アマビエさん4人が後ろ髪を見せるように立っている写真

 

髪の毛と耳の両方にヤマグルマを使っています。

これは、統一感を持たせるために、プロトタイプから敢えて変更した点でもあります。

白い花をバックに立つアマビエのクラフト

 

くちばしに関しては、ヤマザクラやクスノキ、そして黄色が目立つヤマグワが使われています。

同じクスノキでも、使う部位が違うと色などが変わって、様々な魅力がにじみ出てくるのが面白いです。

アマビエクラフト勢揃いの写真

 

今年、2021年度の節分は2月2日。

実に、124年ぶりに節分の日が1日前倒しになる年なのです。

前回節分の日がずれたのが1984年の2月4日。

2月2日にずれたのは、1897年(明治30年)以来というから驚きですね!

そんな珍しい節分の日に、この神聖な屋久島の木々でできたアマビエさんが、皆さんのお家へお邪魔します。

ご自身は元より、ご家族をコロナから守ってくれるよう屋久島から願っております。

 

節分セット「タンカン+アマビエ(大)」のイメージ画像 節分セット「タンカン+アマビエ(小)」のイメージ画像

 

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